毎日新聞より
大阪府警布施署は22日、約3年前に約2000万円の振り込め詐欺被害に遭った女性が今度は約4750万円をだまし取られたと発表した。「以前の被害金を必ず取り返せる」と電話で言われ、信じてしまったという。 布施署によると、東大阪市内に1人で暮らす60代のパート女性。6月12日、「消費者センター職員」などを名乗る男女から女性宅に数回の電話があり、「振り込め詐欺被害を回復する手続きがある。預貯金の解約と送金が必要」などと言った。 女性は言われた通りに預貯金を解約、今月上旬まで2回に分け、日本郵便の宅配サービス「ゆうパック」で現金計約4750万円を東京都豊島区内の私書箱に送った。 女性は2011年にも未公開株への投資を装った勧誘電話で約2000万円を詐取されたとしており、「必ず取り返せる」との誘い文句に応じてしまったという。現金が返ってこないため、女性が署に被害を届けた。
被害金を取り返すのに何でさらに倍の金額が必要になるのか。
よほど人が良く、他人を疑うことが出来ないのでしょうね。
それに付けこむ犯罪者は許せない。
何とかならないものか。
今回の事件で気になったのは「ゆうパック」を利用していること。
「ゆうパック」で現金は送れないことになっている。
なので、お年寄りが「ゆうパック」を利用する際、郵便局員が現金は送れないことを伝えれば、このやり方への対処法になる気がする。
まあ、対処法が浸透するころにはまた別のやり方に切り替えるのだろうけど。
しかし、振り込め詐欺はなかなかなくならないですね。
「振り込め詐欺被害者救済法」が平成20年6月から施行されているけど、詐欺のやり方について行っていない模様。
「振り込め詐欺被害者救済法」で救済されるのは、預貯金口座への振り込みが利用された場合のみなので、今回のケースでは救済されないことになる。
なんか対策が後手に回っていますね。
そういえば初めは「オレオレ詐欺」だったのが、「オレオレ」といって息子を装う以外のやり方が出てきて「振り込め詐欺」に名称を変えたように記憶している。
そして、現在は「振り込め詐欺被害者救済法」対策として振り込みを利用せず、「ゆうパック」を利用しての詐欺を行っている。
詐欺集団は結構優秀な気がするので、まともな職業についてほしいものだ。
詐欺の全体像を描く計画者は、企業の企画部で活躍できそう。
詐欺集団をまとめるリーダーは、企業の管理職で活躍できそう。
お年寄りに電話する人は、コールセンター業務で活躍できそう。
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