新潟県警　鈴木康真容疑者　窃盗で逮捕　捜査費は透明な経費か？

概要

１０月１５日、新潟県警生活安全企画課長岡支所主任の巡査部長、鈴木康真容疑者（３６）が、県警運転免許センター長岡支所内の事務室で同僚の捜査費３万９０００円を盗んだとして窃盗の疑いで逮捕された。

捜査費について

犯罪の捜査等に従事する職員の活動諸経費及び捜査等に関する協力者等に対する諸経費で、緊急又は秘匿を要するため、通常の支出手続を経ることができない場合に使用する経費
（会計検査院ホームページより）
http://report.jbaudit.go.jp/org/h15/2003-h15-0729-0.htm

情報提供者への謝礼や捜査中の交通費などに使われるらしい。

何か議員の政務活動費に似た怪しさを感じる。

秘匿を要するので実際にどのように経費が使われたのかわかりづらくなり、そこに不正が発生しそうだ。

会計検査院のホームページを確認すると、捜査費の不適正経理が相次いでいることがわかる。

不適正な経理の例
　平成１０～１２年度　北海道警旭川中央警察署　約１５００万円
　平成１０～１２年度　福岡県警　約３３００万円

また、捜査上の秘密として検査官にさえ、誰に謝礼を出したのか秘密となるようだ。

そして、会計検査院が平成１５年度の捜査費の中から２９３０件について領収書の有無を確認したところ、領収書がないものが１１９５件あったという。

これでは不正な使用かどうか確認のしようがない。

不正な経費かどうか確認出来ない経費であれば、私的に使いたくなるのが人間だ。

これはやはり政務活動費と同じでチェック機能が働いていないので不正に使用される。

会計検査院の資料は平成１５年度のものであり少し古いのだが、おそらく現在もほとんど変わっていないのではないか。

運転免許センターの勤務に捜査費が必要？

今回の窃盗事件は「運転免許センター」の事務室で発生している。

運転免許センターで勤務する人に捜査費が必要とは思えない。

引用

同僚の机から捜査費を盗んだとして、新潟県警長岡署などは１５日、県警生活安全企画課長岡支所主任の巡査部長、鈴木康真容疑者（３６）＝同県柏崎市上田尻＝を窃盗容疑で逮捕した。「現金を盗んだことは間違いない」と容疑を認めているという。

　容疑は今月１～１０日の間、同県長岡市上前島町上野の県警運転免許センター長岡支所内の事務室で、同僚の捜査員５人の机の引き出しから現金計３万９０００円を盗んだとしている。現金は捜査費として月初めに１人数千円ずつ配布されていた。１０日に同僚の一人がなくなっていることに気付き、職員らに事情を聴いたところ、鈴木容疑者が盗んだことを認めたという。

　県警の斎藤卓也首席監察官は「速やかに再発防止策を検討し、信頼回復に全力を尽くしたい」とコメントした。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141015-00000023-mai-soci