米たばこ会社提訴で2.4兆円賠償認める評決

時事通信より

米南部フロリダ州の裁判所の陪審団は18日、長年の喫煙によって夫が肺がんで死亡したとして、米大手たばこ会社RJレイノルズ・タバコを訴えた女性に対し、236億ドル(約2兆4000億円)の懲罰的賠償支払いを認める評決を下した。米メディアが19日報じた。  報道によると、訴えていたのはフロリダ州北部ペンサコラ市のシンシア・ロビンソンさん。13歳で喫煙を始めた夫が20年以上にわたり1日当たり最大3箱のたばこを吸い、1996年に36歳で肺がんで亡くなった。ロビンソンさんは2008年、製品が与える健康への危険を隠していたとしてRJレイノルズを相手取り損害賠償を請求した。  陪審団の評議は2日間にわたった。ロビンソンさんには懲罰的賠償に加え、約1700万ドル(約17億2000万円)の損害賠償も認められた。RJレイノルズ側はまず評決への異議を申し立てる方針。 

13歳から喫煙?

あれ?米国の喫煙は何歳から許可されているか確認してみた。

結果、18歳から、だった。(ちなみに飲酒は21歳から)

法律違反を行っていた5年間も賠償の適用範囲になったのだろうか?

時事通信の記事内では13歳から喫煙を始めたとあるが、これは説明用で、訴訟内容自体は18歳から喫煙を始めたことにしてるのかな?

さすがに法律違反を行っていました、と裁判所にアピール出来ないよね。

しかし、懲罰的賠償が一個人に支払われる意味が分からない。

肺がんで苦しむ患者の医療費に充てる等なら理解できるのだが。

しかもありえない金額になってるし・・・

何桁間違ってるんだ?

一企業が払える額ではないでしょう。

あと損害賠償が約17億2000万円というのも、どういうことだろうか。

一般人の生涯収入を超える損害が発生したという算定になっている。

どういう算定だろう。

米国のたばこ裁判についてもう少し調べてみた。


bloomberg
より

6月9日(ブルームバーグ):米連邦最高裁判所は9日、フロリダ州の喫煙者らが起こした複数の訴訟で総額7000万ドル(約72億円)余りの損害賠償支払い義務が認定されたことを不服とする米たばこ大手3社の申し立てを退けた。

やはり、別件でも訴訟があった。

まあもっともっとあるのだろうけど。

しかし、最初の記事の約2兆円をみると72億円というのはかわいいものに思えてしまう。

数字のマジックだな。

と思っていたら、2兆円もびっくりの金額を見つけてしまった。

1997年6月20日、原告の米国州政府39州が被告の主要たばこメーカーを相手に損害賠償請求訴訟を起こした件について、和解が成立した。

その額なんと、3685億ドル、なので、現在の為替だと約36兆円!(25年で支払うとのこと)

何だろうこれは。

州政府との和解に約36兆円を支払続けている中、その17年後、一個人に約2兆円支払うことになったのか。

なんか終わりがないね。

さすが訴訟大国。

それにしても、たばこメーカーって儲かるもんだね。

これだけの賠償をさせられていながらまだ潰れないのか。

そういえば日本企業もよく訴えられて損害賠償支払いや和解金でお金をむしり取られているのを思い出した。

トヨタの件とかね。

訴訟したもの勝ちなんだね。



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