時事通信より
ファミリーマートは25日、中国産食材の調達について「日本企業の資本が入って
いるような、厳格な品質管理体制が行き届いた取引先に変更することを検討していく」
(広報・IR部)との方針を明らかにした。同社は、使用期限切れの肉を使っていたと
報じられた上海の食品会社から仕入れた「ガーリックナゲット」などの販売を
中止した。この企業との関係に限らず、中国産食材の調達全般の指針とする。
意地でも中国産を利用するようですね。
マクドナルドが中国産チキンを利用しないことを決定したのに比べると目立ってしまう。
鶏肉のみについて述べたマクドナルドと食材全般について述べたファミマを比べるのは間違っているのはわかるが・・
どうしても過敏に反応してしまう。
「日本企業の資本が入っているような、厳格な品質管理体制が行き届いた取引先に変更」とあるが、今回の問題企業「上海福喜食品」はアメリカ資本であったので、どこの資本かは関係ないと考えられる。
問題は「食材を扱う現場の管理者を中国人のみに任せていないかどうか」かと思う。
定期的な監査だけでは問題を隠されてしまう。
日々の食材の取扱いについてしっかりと監視できる体制が必要だ。
中国人は全般的に食の安全に関する意識が低いので、現場の管理者は出来れば日本人、少なくとも中国人以外であれば信用できるのではないか。
もちろん中国産食材を利用しないのが一番かと思うが。
また、言い回しが微妙ですね。
「変更する」ではなく、「変更することを検討していく」となっている。
検討した結果コストの問題で変更しない、もありえるわけだ。
今現在は中国産食材の安全性に疑問を持っている状態なので、消費者は中国産を利用すると宣言した企業からは避けていくのではないでしょうか。
あと、記事のソースを確認しようと、ファミマのWebサイトを確認すると、「ファミリーマートアニュアルリポート2014」を発行していた。
何となく斜め読みをし、一部を抜粋してみた。
社長メッセージ「勝つためにすべてを掛ける」より
「クオリティにおいて業界No.1」というファミリーマートが目指す姿を実現するためには、まだまだ企業としても、コンビニエンスストアチェーンとしても、磨くべきところが多くあると認識しています。チャレンジしなければ勝ちもない「挑戦者」としての意識を持ち、「挑戦者」なればこその大胆さで果敢に攻める1年にしたいと考えております。
勝つために中国産を使わない、という選択肢はなかったわけですね。
中国産を使わないのは大きなチャレンジであり、「挑戦者」として大胆さで果敢に攻めるにふさわしい気もします。
社長メッセージ「お客様にとって家族のような存在に」より
私たちファミリーマートの使命は、社会に対して「より良い生活を提供し続ける」ことであり、この使命を果たす上で最も大切にしていかなければならない価値は「ファミリー」です。単に店舗が近くにあり欲しい商品が必要な時間に揃っているだけではなく、社名や店舗の看板に「ファミリー」を掲げる唯一のコンビニエンスストアチェーンだからこそ、お客様にとって家族のような存在であり続けたいと考えております。
家族に安全性に疑問がある食品を提供し続けるでしょうか。
家族に期限切れの鶏肉を食べさせてしまったことにどれだけ悔いがあるでしょうか。
ファミリーマートのリスクマネジメント「世の中に向かって正直に」より
ファミリーマートの行動指針ファミマシップの中の「世の中に向かって正直でいよう」にあるように、愚直にリスクマネジメントに取り組み、「正しく勝つ」ことを目指したいと考えています。
なるほど、
・安全性に疑問がある中国産を利用するというリスク
・中国産を利用することによる消費者離れというリスク
の2つのリスクをとりつつ「正しく勝つ」わけですね。
「世の中に向かって正直に」述べるのであれば、
中国産を利用しないとコスト増になって商品価格を上げなければならない。
商品価格を上げればライバルのコンビニに太刀打ちできない。
だから中国産を利用する。
と、なぜ中国産を利用するのか理由を明確に説明した方が良い気がする。
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