「グルジア」が「ジョージア」へ グルジアの要請で

政治

概要

グルジア国旗

日本政府は、旧ソ連から独立した国「グルジア」の国名の日本語表記を「ジョージア」に変更することを決めた。

グルジアのマルグベラシビリ大統領が今月下旬に来日する予定であり、その際に国名表記変更の要請があることが確実で、それに向けて法整備を行う予定という。

なぜグルジアなのか

そもそもなぜグルジアという日本語表記なのか。

グルジア語では「サカルトヴェロ」と呼ぶが、ロシア語では「グルーズィヤ」と呼ぶ。

なので、日本語表記の「グルジア」はロシア語に基づいた表記である。

きっかけは南オセチア紛争

旧ロシア時代から「グルジア」と呼ばれ特に問題なかったのだが、2008年8月にグルジアとロシアが南オセチアを巡って紛争となり、グルジア国内におけるロシアへの反発が強まった。

その影響で、各国に対してロシア語表記の「グルジア」ではなく英語表記の「ジョージア」と呼ぶように要請していた。

それにより現在では国連加盟国193か国中170カ国が「ジョージア」と呼ぶようになっている。

日本に対しては2009年3月にグルジアのワシャゼ外相が来日した際に「グルジア」表記を使用しないように要請してから今に至る。

世界のロシアに対する反発が強まっている今がチャンス

現在、ロシアはウクライナ問題で世界中の国から反発を受けている。

グルジアとしてはこのチャンスを生かし、ロシア語表記を辞めるよう強く要請しているのだろう。

本当は日本としては、北方領土問題を解決するまでロシアとちょっとした火種も起こしたくないのが本音だが、この時期にグルジア大統領が来日するということで対応せざるを得なかったのだろう。

まあ、既にロシア側には伝えてあり影響は少ないとの読みがあるかとは思う。

引用

政府は、旧ソ連諸国の一つ「グルジア」の国名表記を、同国からの要請に応じて「ジョージア」に変更する方針を固めた。

 今月下旬で調整が進んでいるマルグベラシビリ大統領の来日の際、安倍首相に改めて変更の要請がある見通しで、日本政府はこれを受けて必要な法改正を検討する。

 グルジアの国名はグルジア語では「サカルトベロ」だが、関係者によると、国連加盟193か国のうち約170か国は、英語表記に基づく「ジョージア」の呼称を使っている。ロシア語の表記が起源の「グルジア」と呼んでいるのは、ロシアなど旧ソ連圏と中国、日本などだけだという。

 グルジア政府は、2008年にロシアと軍事衝突して国民の反露感情が高まったのを背景に、「ジョージア」と呼ぶよう各国に働きかけていた。(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141004-OYT1T50074.html

グルジアの位置

現ロシアとトルコの間に挟まれた場所。

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