甲子園春夏6回出場の強豪・私立済美(さいび)高(松山市)で、複数の1年生野球部員が2年生部員からいじめを受けたと訴えていることが9日、同校への取材で分かった。同校は部員らへの調査を始めており、事実関係を確認次第、愛媛県高校野球連盟に報告する。
同校によると、今月初めに部員の保護者が「2年生からカメムシを食べさせられた1年生がいる」と監督に相談するなど複数の情報があった。部員から聞き取りしたところ、「1年生同士でけんかをさせられた」などと被害を訴えた部員が複数いた。5月から6月にいじめを受けたといい、詳細を調べている。
同校野球部は2002年創部。04年センバツ高校野球大会で初出場初優勝、13年センバツで準優勝した。(毎日新聞)
最速157キロのストレートを投げるプロ注目の安楽智大投手がいることでも有名な、愛媛県の強豪校、私立済美高校で「いじめ」が発生したとのこと。
今年確実にドラフト1位指名されそうな安楽投手も関わっていたとすると大問題になるけど、調査結果を待たないとわかりませんね。
済美高校では、「学校いじめ防止基本方針」を掲げている。
その中の第5項「いじめの予防と早期発見」では下記を実施するとしている。
・予防
1.定期的面談(5月・7月・9月)
2.人権教育の充実
3.情報モラル教育の充実
4.保護者・地域との連携
・早期発見
1.教室・家庭でのサイン把握
2.定期的アンケート調査の実施(6月・10月)
3.情報の共有
今回いじめが発覚したことで、「予防」についてはまだ改善の余地がありそうですね。
「予防」の2番などは、コンテンツの作り方とプレゼンのしかたによって非常につまらない内容となりそう。
あくびでもしながら聞いている高校生の姿が容易に目に浮かぶ。
「早期発見」については、5月・6月のいじめを8月に発見出来ているので、そこそこ効果が上がっている気がします。
「早期発見」の2番はわかりやすい対応ですが、1番と3番を具体的にどう実現しているか大事なポイントですね。
これがうまく機能したのであれば、全国の高校で参考に出来るかもしれない。
特に1番はなかなか難しい問題で、全国規模での実績の積み重ねしかないでしょう。
また、毎日新聞の記事では、「事実関係を確認次第、愛媛県高校野球連盟に報告する」としているけど、第4項「いじめ防止の指導体制と組織的対応」では、組織対応として、教育委員会と警察・医療と連携をとることになっている。
愛媛県高校野球連盟にまず報告するのは、あらかじめ定めた組織対応から外れている。
野球で有名な私立高校だから、高校野球連盟にまず報告して誠意をみせ、野球部への対応を甘くしてもらいたいという腹づもりか。
組織対応にある通り、いじめの事件は即警察に報告でも良いと思う。
どのぐらい重いことなのか身に染みるでしょう。
最後にちょっとした済美高校Webサイトの気になった点を2つ。。
1.済美高校野球部Webサイトのコメント
「済美高校は、他の野球部と違ったスタイルで部員の育成につとめています。」
まあ、カメムシを食べさせるようなスタイルは他の野球部とかなり違っていますね・・・
2.済美高校校長のお言葉
校長の言葉「高校生は15歳から17歳の若者です。」
済美高校には、18歳の高校生なんていない?
追記
8月16日 続報「安楽投手の済美高野球部でいじめ 高野連に報告」
8月20日 続報「安楽投手の済美高校 いじめ問題で「有期の体外試合禁止」」
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