危険ドラッグはゲートウェー(入り口)ドラッグ 8割が初犯

概要

今年上半期に全国の警察が危険ドラッグに関連した事件で摘発した乱用者は116人に上り、うち93人(80・2%)が薬物犯罪の初犯者であることが、警察庁のまとめでわかった。

 危険ドラッグは1袋(約3グラム)数千円と安く、街頭の店舗などで簡単に入手できる気軽さから、他の違法薬物への「ゲートウェー(入り口)・ドラッグ」と呼ばれており、その実態が浮き彫りになった。

 初犯の乱用者のうち47人は麻薬取締法や薬事法違反の疑いで、31人は使用後に車を運転し、人身事故を起こすなどして交通関係の法令で摘発された。

 乱用者による事故に巻き込まれた死傷者は上半期、50人を超え、6月には東京・池袋で危険ドラッグを吸引した男の車が歩道を暴走し、7人が死傷した。事故は7月以降も各地で相次ぎ、警視庁などは、危険ドラッグの鑑定前でも、道路交通法違反容疑で運転者を現行犯逮捕するなど、取り締まりを強化している。(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140925-OYT1T50110.html?from=ycont_top_txt

ゲートウェイドラッグとは

ゲートウェイドラッグとは、他の薬物の使用を誘因する入口の薬物を指す。

一般的に、酒・たばこ→ソフトドラッグ→ハードドラッグと徐々に強い依存性や健康被害の強いドラッグを使用していくとされ、ゲートウェイドラッグはこのうちの酒・たばこもしくはソフトドラッグを指すこと多い。

主に未成年にとってゲートウェイドラッグは、酒・たばこが該当し、青年にとってはソフトドラッグが該当するとされている。

また、リポビタンDのようなエナジードリンクについても近年はアルコール依存につながることがわかってきており、ゲートウェイドラッグとみることもある。

ソフトドラッグとは

ソフトドラッグは、主に大麻加工品(ハシシ、マリファナ等)を指し、中毒性はは低く健康への危険性も低いとされている。

ハードドラッグとは

ハードドラッグは、ヘロイン、コカイン、LSD、覚せい剤を指し、強い中毒性があり、死を招くほどのけ一行への危険性が高いとされている。

今回の調査結果から

今回の警察庁のまとめから、危険ドラッグがゲートウェイドラッグと考えられるとしており、

「酒・たばこ」と「ソフトドラッグ」の間に危険ドラッグに手を出す人が多くなってきたことを示している。

「酒・たばこ」と「ソフトドラッグ」の間には大きな壁が存在し、通常の人は「ソフトドラッグ」に手を出すまではいかなかったが、ここに危険ドラッグが入り込むと「ソフトドラッグ」に手を出してしまう人が増える可能性がある。

本来ゲートウェイドラッグと呼ぶには、危険ドラッグに手を出した人が次に麻薬や覚せい剤に手を出しているという調査結果が必要だが、警察庁でもまだ把握しきれていないようだ。

結果がなくとも容易に想像はつくのだが、やはり実際のデータはほしいものだ。

何はともあれ、危険ドラッグが簡単に手に入る状況は問題があり早期に対応する必要がある。

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