概要
１０月２３日、福岡県北九州市小倉南区の国道１０号において無免許で運転していた河口泰之容疑者（３２）が交差点の赤信号を無視してUターンし、交際していた助手席の森脇尚美容疑者（４４）と走る車内で交代する事件が発生した。
近くには巡回中のパトカーがおり無免許の発覚を恐れて慌ててUターンした上で交代したものと見られている。
その後結局停車して、河口泰之容疑者は道路交通法違反（無免許運転、信号無視）で逮捕された。
また、運転を交代した森脇尚美容疑者の呼気からはアルコールが検出され、道路交通法違反（酒気帯び運転）で逮捕された。
罪の増幅
そもそも赤信号の交差点をUターンしなければ発覚しなかったであろう事件だ。
普通に走行している車に対して停車を求めることなどほとんどないだろう。
パトカーを見つけて慌てたのだろうが、異常な運転はすぐに目に付く。
私は悪いことをしています！
とわざわざ教えているようなものだ。
冷静に考えればわかるかと思うのだが、見つかるかもしれないという心理が強く働くのだろうか。
例え信号無視をせずに職務質問だけされていれば、道路交通法違反（無免許運転）だけだったのに、信号無視が追加され、さらには交際相手に対して酒気帯び運転をもさせた。
森脇尚美容疑者は積極的に運転を交代したのか
森脇容疑者が積極的に運転を交代したのか、河口容疑者が無理やり運転を変わるように依頼したのかわからない。
しかし、交代後１０メートル程度で停車したことを考えると、森脇容疑者は逃げるつもりはなかったように思える。
河口容疑者が慌てて無理やり運転を交代させたのではないだろうか。
そのままでは危ないと考え森脇容疑者は仕方なく交代したような気がする。
そして逃げ切れるものでないので運転を交代してすぐに停車した。
走る車内での運転交代
走る車内で運転手が交代するのは危険な行為かと思うが、そのことに関する罰則はないのだろうか。
少なくとも今回の事件ではその罪には問われていない。
道路交通法第７０条（安全運転の義務）
「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」
罰則：３か月以下の懲役又は５万円以下の罰金
この義務に違反している気がするがどうだろうか。
引用
福岡県警小倉南署は２３日、北九州市小倉南区上石田１、自称会社員河口泰之容疑者（３２）を道交法違反（無免許運転、信号無視）容疑で、交際相手の同所、会社員森脇尚美容疑者（４４）を同法違反（酒気帯び運転）容疑で逮捕した。
河口容疑者は運転していた乗用車が停車を命じられた後、車内で森脇容疑者と運転を交代しており、同署は無免許運転の発覚を隠そうとしたとみている。
発表によると、河口容疑者は同日午後７時５０分頃、同市小倉南区の国道１０号で、無免許で車を運転し、交差点で赤信号に従わなかった疑い。森脇容疑者はその直後、酒気を帯びた状態で車を運転した疑い。いずれも容疑を認めているという。
同署によると、巡回中のパトカーが赤信号なのに交差点でＵターンする車を発見。停車を求めたところ、運転席と助手席の人物が入れ替わる様子が見え、約１０メートル先で止まったという。
停車時に運転席にいた森脇容疑者からは呼気１リットル中０・１５ミリ・グラムのアルコール分が検出された。河口容疑者は２０１０年１０月に免許取り消し処分を受け、再取得ができない４年間の欠格期間を終えたばかりだった。（読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141024-OYT1T50148.html
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