今年1月26日に投開票された青森県平川市長選をめぐり、落選した前市長の大川喜代治容疑者(69)=公選法違反容疑で再逮捕=への票とりまとめの報酬として現金を受け取ったとして、県警捜査2課などは同法違反容疑で平川市議を6人逮捕、社会福祉法人の元理事長・水木貞容疑者(66)を再逮捕した。これまでに同容疑で9人の市議が逮捕されており、市議会の定数20のうち15人の市議が逮捕される異常事態となった。(毎日新聞より)
今回の選挙は大川喜代治前市長と元県議会議長の長尾忠行現市長の一騎打ちだったが、市議の14人が前市長を支持し、5人が現市長を支持していた。ちなみに別ソースでは水木容疑者の逮捕は5度目とのこと。
5度目って・・・
法に違反することに対して何も思わないんでしょうね。
窃盗犯が窃盗を繰り返すようなものなのかな。
罪の意識が薄く、ばれなければいいや、ばれたら運が悪かったぐらいの気持ちなのかもしれない。
今回、7月16日公職選挙法違反で逮捕された7人
1.古川敏夫 69歳 前市長派
2.古川昭二 64歳 前市長派
3.對馬實 63歳 前市長派
4.成田敏昭 71歳 前市長派
5.佐々木利正 50歳 前市長派
6.福士恵美子 70歳 前市長派
7.水木貞 66歳 前市長派(市議ではない)
5月21日に同違反で逮捕された3人
1.小野長道 64歳 前市長派
2.小田桐信勝 73歳 前市長派
3.今俊一 58歳 前市長派
4月19日に同違反で逮捕された6人
1.山田尚人 60歳 前市長派
2.斎藤剛 66歳 前市長派
3.石田隆芳 55歳 現市長派
4.鳴海伸仁 57歳 現市長派
5.大澤敏彦 55歳 現市長派
6.小笠原勝則 60歳 前市長派
次に議会を開くのは9月の予定であり、それまでに補欠選挙で5人以上当選すれば開催できるようだが、さらなる逮捕者が出ないとは限らない。
落選し、逮捕される前の大川容疑者のコメント
落選した大川氏は26日夜、同市本町の選挙事務所で「2300票の大差で負けるなんて正直、理解しがたい。投票率もせいぜい65%と思っていたが、69%台とは信じられない」と述べ、落胆と戸惑いの色を浮かべた。一方で「1期でやるべきことはやった。政治活動は終わり」と引退を表明した。(毎日新聞より)
まあ、沢山お金をばら撒いたのにーーという思いでいっぱいだったでしょうね。
どうしてこうなった。と。
浮動票が一気に現職に流れた形かな。
投票率にも言及しているが、選挙に立候補した人が投票率が低い方が良かったともとれるコメントを出すのはまずいと思う。
投票率は100%に近い方がより正確な民意を示すはずなので、それを残念がるのは民主主義の理念を無視している。
民主主義の理念を無視するような政治家が民意に沿ったまともな政治が出来るはずがない。
平川市とはどんな市なのか?
青森県南部にある市で、平成の大合併が進んでいた2006年に平賀町、尾上町、碇ヶ関村が合併して誕生した。
人口約3万3000人。
名前の由来は旧3町村を通って流れている平川という川に由来する。
スタジオジブリの映画「借りぐらしのアリエッティー」にでてくる屋敷や庭園のモデルとなった「盛美園」があり観光スポットとなっている。
ちなみに過去の青森県の公職選挙法違反
1998年7月の参議院選挙では逮捕者16人で、全国の3分の1
2007年4月の統一地方選挙では12人が逮捕
2011年4月の統一地方選挙では22人が逮捕
コメント