東京・板橋区 強盗役と介抱役のコンビでひったくり 16歳と17歳の少年2人

概要

(ANNnewsCHより)

東京都板橋区坂下2丁目31-4前の路上で78歳の女性を押し倒して現金7000円の入ったバッグを奪ったとして16歳と17歳の少年が逮捕された。

女性は腕の骨を折る重傷を負っており逮捕容疑は強盗致死傷罪で、刑が確定すれば、無期又は6年以上の懲役となる。

少年2人は女性を押し倒す役と介抱する役に分かれ、介抱役が被害者に「大丈夫ですか」と声をかけ、通報を遅らせることで捕まるリスクを低減させていた。

千葉県に住む17歳の少年は容疑を認め、板橋区に住む16歳の少年はバッグを奪ったことは認めているが、押し倒したことは認めていないという。

また、2013年9月~2014年4月の間に同様の事例が9件相次いでいて、関連を調べている。

供述から介抱役がわかる?

16歳の少年は押し倒していないという供述を、「自分は」とすれば嘘は言っていないと考えることが出来る。。

つまり、17歳の少年が押し倒す役で、16歳の少年が介抱する役だったと。

少年法適用か?

16歳と17歳ということで少年法適用年齢である。

少年法に従うと強盗致傷は適用されず、少年院送致となり1年程度で復帰できる。

その後保護観察付となるにしても成人との罰の差がありすぎる。

囚人のジレンマ

一方が容疑を認め、一方が認めないというズレを聞いて、囚人のジレンマを思い出した。

お互いに罪を認めない方が利益が大きいのに、お互いが相手が裏切るかもしれないと考え、結果的にお互いが相手を裏切ってしまうというジレンマ。

囚人AとBが犯罪を犯したが、証拠が乏しく捜査が難航するような場合に警官が司法取引を持ち掛ける次のようなケース。

2人とも黙秘の場合は2人とも懲役2年。
1人が自白した場合は自白した囚人は釈放で、黙秘した囚人は懲役9年。
2人とも自白した場合は2人とも懲役5年。

囚人A 黙秘 囚人B 黙秘 の場合は 囚人Aは懲役2年 囚人Bも懲役2年
囚人A 黙秘 囚人B 自白 の場合は 囚人Aは懲役9年 囚人Bは懲役0年
囚人A 自白 囚人B 黙秘 の場合は 囚人Aは懲役0年 囚人Bは懲役9年
囚人A 自白 囚人B 自白 の場合は 囚人Aは懲役5年 囚人Bも懲役5年

このケースでは2人とも黙秘するのが最善となるのだが、もし相手に裏切られた場合最悪となる。
そして自分だけが裏切って自白した場合が最高となる。

結局自分のみ最高の状態にしたいと考え、結局どちらも自白して二人とも黙秘するよりも悪い結果となる。

尚、日本では司法取引は認められていない。

引用

東京・板橋区で、歩いていた78歳の女性を後ろから押し倒して大けがをさせたうえ、現金が入ったバッグを奪ったとして男子高校生2人が逮捕され、警視庁はこの2人を含む少年グループが、ほかにも9件のひったくりを繰り返していたとみて調べています。

逮捕されたのは、いずれも高校生で、板橋区の16歳の少年と、千葉市の17歳の少年です。
警視庁の調べによりますと、2人はことし3月、板橋区坂下の路上で、歩いていた78歳の女性に後ろから近づいて押し倒し、腕の骨を折る大けがをさせたうえ、現金7000円などが入ったバッグを奪ったとして、強盗傷害の疑いが持たれています。
調べに対して、17歳の少年は容疑を認め、16歳の少年は「バッグは奪ったが、押し倒してはいない」などと容疑を一部、否認しているということです。
警視庁によりますと、板橋区内では、去年9月からことし4月にかけて、歩いていた女性がバッグなどをひったくられる事件が9件相次ぎ、いずれもひったくられたあと、少年に「大丈夫ですか」などと声をかけられていたということです。
警視庁はこの2人を含む少年5人のグループがこれらの事件に関わり、警察への通報を遅らせるために声をかけていたとみて調べています。(NHKNEWSwebより)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20141002/5051121.html

事件現場

東京都板橋区坂下2丁目31-4前の路上

アパート、団地、マンションがひしめき合い、すぐ近くに学校が何校もある。

そして少し離れて、マンモス団地として東京の人口を支えた高島平団地がある。

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