中国、ワシントン条約で禁止されたヨーロッパウナギを日本へ輸出

2010年12月以降、ワシントン条約で輸出が禁止されているヨーロッパウナギが中国から日本に大量に輸出されていることがわかった。

2010年12月より前にヨーロッパから輸出された分は対象外である。

中国側の説明は、禁輸措置前にフランスから輸入した分を日本に輸出しているとのことだった。
この説明だと3年半以上養殖したウナギとなる。

日本のウナギ専門店の話によると養殖「2年目以降になると肉が固くなり、食用には適さない」とのことだった。

通常、日本での養殖機関は1年程度である。

今回の件で水産庁は、養殖期間が異常に長いと判断し、中国に対して輸入、養殖、輸出までの履歴管理が適切に実施されているか確認を求めるとのこと。

この件に関して初めは、ワシントン条約で禁止された生物を輸入するなんて、日本は何をやってるんだ!

という感想だったけど、若干違うようだね。

このニュースを知った後の気持ちの動き

1.日本はまずいことをしたんじゃないか。

2.ああ、中国の管理がダメなのか。

3.いやいや日本も中国も悪いじゃないか。

1.に関しては、ワシントン条約で禁止された生物を輸入するのは何はともあれ悪いから。

2.に関しては、中国の食品の管理のずさんさが今回の輸入の原因になっているのがわかったから。

3.に関しては、中国側の説明する養殖期間は実態と合っていないことは日本の輸入業者も理解しての輸入である可能性が高いから。

ヨーロッパウナギとは
 ヨーロッパ全体に分布するウナギで古くからヨーロッパで食用魚として食されてきた。

 1990年代に稚魚をヨーロッパから中国が輸入し、中国が自国で養殖し、日本へ輸出する仕組みが出来上がってからヨーロッパウナギが激減したといわれている。

 この仕組みのおかげで日本人はウナギを安く食べられていた。

 絶滅の危機が濃厚だということでワシントン条約で輸出が禁止された。

ワシントン条約とは
 絶滅のおそれのある野生動植物の保護を目的として採取、捕獲を抑制するため、国際取引の規制を輸出国と輸入国が協力して実施するように求める国際的な条約。

 2010年には大西洋のクロマグロを規制するかどうか提案があったが、否決され、マグロ好きの日本全体がホッとした瞬間だった。

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