概要
11月11日、上京型オレオレ詐欺の被害者を警視庁と埼玉県警が連携して未然に被害を防いでいたことがわかった。
11月5日午前11時 仙台市の男性(79)のもとに「商売に失敗して元気が必要なので東京駅に持ってきてほしい」と息子を装って電話があった。
同日午後3時半 男性が現金1300万円を引き出し、東北新幹線に乗車。
同日同時刻ごろ 本物の息子から母親に連絡があり詐欺が判明。すぐに東京都品川区の交番に駆け込む。
同日4時ごろ 警視庁から埼玉県警に服装などを連絡し、車内で接触するように要請。
同日4時40分 埼玉県警がJR大宮駅で停車中の新幹線内で男性を発見、詐欺であることを伝え、被害を食い止める。
JR東京駅到着の約1時間前の出来事だったという。
ドラマや小説で出てきそうな描写
まるでドラマや小説に出てきそうな描写が興味を引いた。
迫る制限時間を気にしつつ、的確に行動して犯罪成立を阻止する警察。
さらに警察もののドラマ等では仲が良くないとされる管轄外の警察同士の連携プレー。
ちなみに仙台・東京間は「はやぶさ」に乗れば1時間30分程度。
今回被害男性が乗ったのは約2時間かかる「やまびこ」と思われる。
上京型オレオレ詐欺とは
詐欺の手口は年々変化しているが、「上京型オレオレ詐欺」は昨年はじめぐらいから流行り出しているという。
振込み等を利用すると証拠が残ってしまうので直接持ってこさせるのは確かに良い方法に思える。
詐欺グループも懸命に知恵を振り絞っているようだ。
手口としては、
「株を買うため上司に80万円を借りたんだ。でも、それは会社のお金だったんだよ。今日の監査の時間までに帳尻を合わせないと処分が下されちゃうんだ」
等、緊急を装って東京まで現金を持て来させて、東京で代理人を名乗る者が受け取るそうだ。
見ず知らずの人に現金を渡してしまうのが若干理解出来ないのだが、ここで疑問に思うような人は最初の電話で疑問に思い、被害に遭わないのだろう。
息子を心配し、不安な気持ちを持ちつつわざわざ東京まできたのに、代理人を疑うようなことは出来ないという心理を利用しているそうだ。
防止策
「上京型オレオレ詐欺」が増えつつあるので、JR東日本では
「首都圏まで現金を持参させるオレオレ詐欺が増えています。落ち着いて家族に確認してください」
といった車内放送を流しているという。
このような詐欺があることを周知徹底すれば徐々に無くなっていくかもしれない。
コメント
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商売に失敗して「元気」が必要!そりゃそうだ!!