概要
ミニストップ代表取締役宮下直行
(ミニストップホームページより)
三重県四日市市の米の卸売会社が中国産を混ぜた米を国産米と偽って販売したとされる事件に関連して、この会社と取り引きのあった大手コンビニチェーンのミニストップは、国産米として販売したおにぎりなどに中国産の米が混入していた疑いがあることを明らかにしました。
発表によりますと、ミニストップが、平成21年2月から去年9月にかけて、愛知、岐阜、三重、静岡の合わせておよそ500か所で販売したおにぎりなど、国産米として販売した商品の中に中国産の米が混入していた疑いがあることが分かったということです。
精米作業を「三瀧商事」に委託していたことから、精米された米が納入される過程で混入した可能性があるとしています。
ミニストップは去年9月、「三瀧商事」による産地偽装が発覚した際、使用していた米に問題はなかったと説明していましたが、警察などの指摘を受けて調べ直した結果、疑いが分かったということです。
ミニストップはホームページにおわびを掲載して「管理体制を強化し、安全な商品の提供に努めます」とコメントしています。(NHKNewsWebより)
今は「中国産」と「偽装」に過敏に反応する時期だが、ダブルでくるとは。
ミニストップもなかなか強者だ。
2013年9月「三瀧商事」による産地偽装が発覚以降の流れを整理したのが下記。
ミニストップ「まずいな問題の会社からコメを買っているぞ」
ミニストップ「取りあえず担当者、どうなっているか報告しろ」
ミニストップ担当者「めんどくさいな、とりあえず資料確認するか」
ミニストップ担当者「まあ、だいたい問題ないな」
ミニストップ担当者「よし、偽装米を利用していないと上に報告しよう」
ミニストップ「関係者の皆様、しっかり調査しました!」
ミニストップ「我々は一切偽装米を利用していませんでした!」
・・・
時は進む
・・・
(2014年8月)
警察「ふう、ようやく三瀧商事のやつをに逮捕出来た。」
警察「でも、捜査資料を見ると、どうもミニストップが偽装米を利用していないというのはおかしいぞ」
警察が「おいミニストップ!もう一回ちゃんと調べろ!」
ミニストップ「なんだよ、うざいな。使ってないっていっただろ」
ミニストップ「仕方ないからもう一度調査するか」
ミニストップ「え?」
ミニストップ「偽装米を利用していた!何てことだ!」
ミニストップ「皆様すみませんでした。偽装米、利用していました」
ミニストップのお詫びを確認
ミニストップ社「三瀧商事の偽装米に関するお詫びとお知らせ」
http://www.ministop.co.jp/content/important_info/20140829_13_.pdf
「弊社社員による未報告情報」と突合した結果判明、とある。
未報告情報があったということは、調査漏れなのか、報告漏れなのか。
いずれにしても、調査・報告を担当した社員は懲戒ものだな。
ミニストップのダメージは大きい。
消費者を偽って偽装米を利用していたのみならず、社内調査のレベルの低さが露呈した。
「当時、定期的な精米の抜き取りによりDNA鑑定でも以上がみられなかった」とある。
抜き取り頻度の問題なのか、抜き取り場所の問題なのか、DNA鑑定機器の問題なのか、はわからない。
一つだけ言えるのは、「この検査は精度に欠ける」ということ。
今回を機に検査手法の見直しが必要だ。
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