京都大学が京都市内の商業施設に人物照合用の複数のカメラを設置し、約3年8カ月間にわたって買い物客らに無断で撮影を続けていたことが朝日新聞社の調べでわかった。京都大が国の補助金を受けて参画した研究プロジェクトで、大学から報告を受けた文部科学省は8日、文書で注意した。
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撮影を始める前に、センターは新風館側と覚書を交わし、実験の概要やセンサーの種類、責任者名、連絡先――などを記した表示を館内に掲示することを約束し、来館者のプライバシーに配慮することにしていた。しかし、実際は朝日新聞の取材をきっかけに今年3月下旬に無断撮影が発覚し、4月22日に館内2カ所に「カメラ動作中」の紙を貼り出すまで、何も掲示していなかった。
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プロジェクトには、京都大のほか、東京大や名古屋大、電子機器大手のオムロンの子会社「オムロンソーシアルソリューションズ(OSS)」が参画。3大学と責任機関のOSSに計約4億3千万円の補助金が支出され、このうち京都大には約1億500万円が渡るという。(朝日新聞デジタル)
約1か月前の7月12日の記事「オムロン 「不審行動」解析にデータ無断流用」で駅に設置した監視カメラの無断流用が明らかになったけど、今回もオムロンがらみか。
オムロンは無断流用の他にも、実験目的を告げずに13か所の場所でひそかに映像を撮影し、データベース化していたことがわかっている。
今回は京都市内の商業施設「新風館」の来館者を「京都大学術情報メディアセンター」が無断撮影している。
「新風館」との覚書で、
「実験の概要やセンサーの種類、責任者名、連絡先――などを記した表示を館内に掲示することを約束」
とあるのにその約束を守っていなかった。
つまり、契約を順守しないこと、プライバシーを軽視していることがオムロンの事例と全く同じだ。
前回と今回は同じプロジェクトで発生しており、オムロンソーシアルソリューションズはこのプロジェクトの責任機関となっている。
責任ある立場の企業の契約遵守意識が低いので、同プロジェクトに参画する大学側も意識が低くなっているのか。
こうなると、残りの東京大学と名古屋大学はどうなのか気になる。
後日発表があるかもしれない。
最後にオムロンソーシアルソリューションズWebサイトで気になったこと。
社長ごあいさつページ
(オムロンソーシアルソリューションズWebサイトより)
あれ?あきらかにレッツノートというパナソニック社製のPCに見えるけど・・・
レッツノートは写真のように「Panasonic」のロゴが入る。
しかし社長と一緒に移っているレッツノートには「Panasonic」のロゴがない。
ということは、画像編集して消した、ということだ。
なんだ、なんだ?
このスポンサーを意識したTV局のような対応は。
わざわざロゴを消す必要があるのか?
なんか匂う、と思い少し調べてみた。
すると、
「日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社」というオムロンと日立製作所が
資本を出している会社があった。
日立は一応PC事業をやっていて、HP製のPCをOEMで販売している。
シェアは非常に低いみたいだけど。
ということは、日立に気を使って「Panasonic」のロゴを消したのかな。
そこまでする必要はないと思うけどね。
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