概要
10月24日、北海道小樽市で起きた海津雅英被告によるひき逃げ事件で、当初自動車運転処罰法違反(過失致死傷)で起訴されていたが、より重い罪の危険運転致死傷罪に訴因変更すると発表があった。
遺族らの活動による力
遺族らの地道な活動が検察を動かした。
札幌地検の判断で、「わき見運転」が事故を引き起こしたのであって、「アルコールの影響」で事故が引き起こされたと認定出来ないとしていた。
しかし、遺族らは諦めなかった。
遺族らは危険運転致死傷罪の適用を求める署名活動を初めて、これまで4回札幌地検に署名を提出し、累計7万1千人分となっていた。
全国的なニュースとなり、加害者の悪質性が指摘されている中、署名も相当な数となっていたことから札幌地検も考えるところがあったのだろう。
次の段階は裁判に移る。
裁判官がどのような判決を言い渡すか。
検察は「わき見運転」と「アルコールの影響」について全力で結び付けて捜査を進めるだろう。
そして裁判官はその検察の判断に対して穴がないか慎重に確認していくだろう。
遺族らの訴えにより訴因変更された裁判となり、なかなか難しい裁判となることが予想される。
署名活動は功を奏したが、まだ目的を達成したわけではない。
目的はあくまで「危険運転致死傷罪の有罪判決」が下されることだ。
遺族らの傷を少しでも癒す判決となるだろうか。
引用
北海道小樽市で7月、女性3人が死亡し、1人が重傷を負った飲酒ひき逃げ事件で、自動車運転処罰法違反の過失致死傷などの罪で起訴された海津雅英被告(31)について、札幌地検は24日、より罰則の重い危険運転致死傷罪への訴因変更を札幌地裁に請求した。地検と面談した遺族らが明らかにした。
地検は事件当初、同罪の適用を視野に捜査していたが「アルコールの影響で正常な運転ができずに事故を起こしたと認定することが困難だった」と断念。その後、遺族らが地検に署名を提出するなどして、適用を要請していた。(産経ニュース)
http://www.sankei.com/affairs/news/141024/afr1410240023-n1.html
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