エステティックサロン「たかの友梨ビューティクリニック」仙台店(仙台市青葉区)で、従業員の給料から研修費を天引きする際に適切な労使協定が結ばれていなかったなどとして、仙台労基署は22日までに、労働基準法に基づき、運営会社の不二ビューティ(東京)側に協定を結び直すことを勧告した。
従業員を支援するブラック企業被害対策仙台弁護団によると、同社は仙台店の従業員代表と天引きをめぐる協定を適切に結んでいなかった。このほか、有給休暇を取らせなかったり、残業代を減額したりした。
仙台店の従業員4人が6月、「会社が従業員代表の名前を勝手に使って協定書を作った」などとして、同法違反で労基署に申告していた。
同社社長室は「是正勧告があったことは事実だ。労基署の指導に従い、適正な労使関係の確立に取り組む」とする談話を出した。(河北新報より)
問題点の整理
・不適切に給料から研修費を天引きしている。
・有給休暇を取らせない。
・有給休暇の取得を理由に残業代を減額する。
・不適切に給料から社会保険料を天引きしている。
「どんな方法でも良いからとにかく従業員に支払う給料を減らせ」という会社の方針が透けて見える。
今回単なる労基署の勧告だが、この勧告を受けて元従業員からの支払われなかった残業代の請求訴訟が起きるのではないかな?
社長室のコメント「是正勧告があったことは事実だ。労基署の指導に従い、適正な労使関係の確立に取り組む」
これは社長室が出したままのコメントだろうか?
言葉が固く、上から目線に聞こえるのだが。
仙台労基署から是正勧告を受けたから仕方なく、いやいや労使関係を確立するように聞こえる。
これではブラック企業と呼ばれるのは仕方がない。
「たかの友梨ビューティクリニック」仙台店の地図 不二ビューティとは
本社地図
代表者:髙野友梨
売上高:160億円
従業員数:1,047名
顧問弁護士:
永沢 徹、河東宗文、三好 徹
事業内容:エステティックサロンの経営
店舗数:124店舗
ブラック企業被害対策仙台弁護団とは
2013年7月31日に、労働問題に詳しい50人以上の弁護士が「ブラック企業被害対策弁護団」を結成した。その仙台支部のような位置づけ。
4つの大きな活動方針
1.ブラック企業被害者の法的権利実現
2.ブラック企業被害への対応策の研究、情報発信
3.ブラック企業被害の調査
4.社会への問題提起
公式Facebookページ: https://ja-jp.facebook.com/blacktaisakusendaibengodan
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