概要
尖閣諸島(沖縄県石垣市)の久場島から北西約154キロの排他的経済水域(EEZ)で27日、中国の海洋調査船「新実践号」がワイヤのようなものを海中に垂らして航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。巡視船が「同意のない調査活動は認められない」と無線で中止を求めた結果、EEZの外側に出た。
新実践号は26日もEEZ内で調査活動とみられる動きをした。
一方、尖閣周辺の領海外側にある接続水域で27日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海保の巡視船が確認した。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは4日連続。第11管区海上保安本部(那覇)によると、4隻は「海警2102」「海警2115」「海警2151」「海警2401」。領海に近づかないよう巡視船が警戒している。(産経ニュースより)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140927/crm14092712420009-n1.htm
漁業主権法を適用すべき
正式名称「排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律」
第2条において、「探査」とは漁業等付随行為に該当しないもの、としている。
そして、第10条では「探査」は農水大臣の承認が必要、としている。
つまり、漁業行為ではない探査であっても漁業主権法は適用される。
ので、中国船による海洋調査はこの法律に違反している。
ちなみに罰則は第18条にあり、1000万円以下の罰金となっている。
ロシアは逮捕、中国は見逃す
9月24日の記事「宗谷岬の東 EEZ内で無許可カニかご漁 ロシア人船長逮捕」
ロシアの時と同様になぜ逮捕しないのか。
もちろん中国も領有権を主張している海域であり、紛争に発展する危険はある。
しかし、日本が実行支配している場所であり、日本の法律で処罰しなければ主権が及んでいるとはいえない状態になってしまう。
もちろんそれが中国の思惑だろう。
日本のEEZで調査しても逮捕されないという実績が積み重ねられている。
無線による中止要請に素直に従っているのは、これ以上やれば本当に逮捕されるかもしれない、というリスク管理だ。
逆に考えると中止要請がくるまでは調査し続ければ良い、とも考えている。
そしてどこまでいけるかどんどんエスカレートしていくことが予想される。
時間が経てばその内、このような行動をやめるような国ではない。
早めに対策をとらなければならない。
フィリピンのように島を奪われてからではもうどうしようもない。
久場島
尖閣諸島の中でも北側にある島。
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