概要
10月23日、東京・小笠原諸島の聟島(むこじま)の北西約32キロ付近の日本の排他的経済水域(EEZ)内で航行する不審な4隻の船が読売新聞社機が確認した。
海上保安庁幹部によると、「船体の色や形、大きさ、航行海域などから、小笠原諸島周辺の海域で目撃されている中国漁船の一部とみられる」とのこと。
海上保安庁の仕事
今回不審船を確認したのは読売新聞社らしい。
本来監視業務は海上保安庁の仕事のはずだ。
最近中国漁船による小笠原諸島での違法操業が問題になっているのに、なぜ海上保安庁は監視を緩めているのだろうか。
常時監視は難しいのはわかるが、現在中国漁船が虎視眈々とサンゴを狙っていることがわかっている時期だ。
海上保安庁としては監視を緩めたいわけではなく、リソースが足りていないのだろう。
このニュースは現状の海上保安庁の能力では漁業主権法に則って日本の水産動植物を守ることが出来ないことを示している。
予算が足りないのであれば予算をつけなければ、日本の大事な水産物が中国に荒されてしまう。
日本領海にも近い
中国漁船が確認されたのは小笠原諸島・聟島の北西約32キロ付近という。
EEZは約370km認められていて、領海は約22.2kmだ。
中国漁船はEEZ内どころか領海にかなり近づいて航行している。
そしてわざわざ中国国旗を掲げている。
中国漁船は違法行為であることをわかっていてサンゴを密漁しているわけで、普通に考えれば目立つ国旗を掲げるという行為をするはずがない。
これまで小笠原諸島での中国漁船の目的はサンゴ漁と見られていたが、単純にそうではない気もする。
尖閣諸島付近という日本の西側からの領海侵入のみならず、小笠原諸島付近という日本の南側からの領海侵入も試みている。
その内日本海側からの侵入や北側、東側からの領海侵入も試みるのではないだろうか。
引用
東京・小笠原諸島の周辺海域で、中国漁船の違法操業が急増している問題で、23日、同諸島の近海を航行する不審な4隻の船が、読売新聞社機から確認された。
確認したのは、同日午後3時頃、小笠原諸島・聟島(むこじま)の北西約32キロ付近の日本の排他的経済水域(EEZ)内。4隻とも、船体に船舶番号や船名を示す文字は見えなかったが、1隻が中国国旗とみられる赤い旗を掲げていた。甲板に乗組員の姿や青色の網なども確認できた。
海上保安庁幹部は、写真の船について「船体の色や形、大きさ、航行海域などから、小笠原諸島周辺の海域で目撃されている中国漁船の一部とみられる」と説明。そのうえで「操業していれば、違法性が疑われる」と話した。
水産庁も複数の漁業取締船を同諸島周辺海域に派遣。21日以降、海上保安庁と連携して警戒を強めている。(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141023-OYT1T50119.html
小笠原諸島・聟島
小笠原諸島というと父島、母島が有名だが、それらよりも北に位置している。
コメント