厚生労働省に「若者応援企業」として登録された都内のIT会社で過重な業務を強いられたとして、神奈川県内の女性(24)が7日、慰謝料や未払い分の賃金など計約500万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、女性は昨年11月、IT会社に入社後、同12月から別会社に派遣されたが、十分な研修を受けられないまま、システムに関する仕様書の作成を求められるなどして、適応障害になったとしている。都内のIT会社は、「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
この会社は、若者の採用と育成に積極的な企業として厚労省から「若者応援企業」として登録されているが、厚労省は「法令違反があれば取り消しを含めて検討する」と話している。
会社名を特定できないか少し調べてみた。
若者応援企業は厚生労働省が管轄し、各都道府県単位で確認することが出来る。
今回は都内のIT企業ということで東京で探した。
厚生労働省東京労働局によると、東京都の若者応援企業数は569社。
その内該当すると思われるIT系企業が下記9社。
1.アファーム・ビジネスパートナーズ(株)
自社製品を販売している。
派遣はしていない。
2.(株)ジェネレーションパス
マーケティングの会社なので自社システムの開発・保守をしている。
派遣はしていない。
3.(株)サポータス
グループ会社間で利用するCRMシステムの開発・保守をしている。
派遣はしていない。
4.(株)イクス
システムエンジニアを派遣するとWebサイトで記載しているが、派遣免許は取得していない。
クライアント常駐型を派遣と呼んでいるのだろう。
5.ファースト情報システム(株)
元請が日本電気株式会社で、各種システム構築を行っている。
医療系多い。
よくある中堅のIT企業っぽいのでほぼクライアント常駐かと思う。
6.(株)アビスト
メイン事業がCADを使った設計。
特定派遣も実施している。
7.協和情報開発(株)
元請が日立系列の会社
一般派遣を実施している。
よくある小規模のIT企業。
8.(株)Lee.ネットソリューションズ
自社製品を販売している。
一般派遣を実施している。
9.(株)アークパワー
一般派遣、特定派遣を実施している。
Webサイトを確認する限り、最もあやしいのは「(株)アークパワー」
研修期間が1~3か月となっている。
訴えた女性は入社後1か月で別会社に派遣されているので、研修期間と合致する。
「ハイスキルエンジニアとしてクライアント企業へ」となっているが、1か月でハイスキルはありえない。
ちょっと研修してすぐにクライアントへ送り出すというシステムが確立しているようだ。
注:あくまで個人的な予想です。
追記
9月23日、テレビ東京ガイアの夜明けによりの放送で「株式会社LIFECREATIONS(ライフクリエイションズ)」がブラック企業であることが明るみに出た。
会社名:株式会社LIFECREATIONS(ライフクリエイションズ)
代表:代表取締役社長 平田辰徳
(ライフクリエイションズFacebookeより)
社員数:44名
住所:〒108-0073 東京都港区三田3丁目 1-17 Axior三田9F
「CCNAやLPICなどのIT関連資格を1ヶ月で取得できる社内研修を経て、未経験からエンジニアとして活躍を始めた人がいっぱいですよ!」
とのことなので、1か月の研修で他企業に放り出すようだ。
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