マクドナルド「豆腐ナゲット」 人参、タマネギは中国産

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豆腐ナゲット
(日本マクドナルド社Webサイトより)

日本マクドナルド(McDonald’s Holdings Japan)は30日、全国3000以上の店舗で「豆腐しんじょナゲット」を発売した。同ファストフードチェーンは、中国の期限切れ食肉問題による損失を最小限に抑えようと取り組んでいる。

 日本マクドナルドの広報担当者によると、思いがけないタイミングになったが、豆腐ナゲットの販売は食肉問題が発生する前から準備されていたという。

 日本マクドナルドでは、期限切れ食肉問題を受けて中国・上海(Shanghai)の工場からの仕入れを中止し、すべての鶏肉をタイ製に切り替えた。問題のあった上海の工場らは日本マクドナルドが使用していた鶏肉の約40%を供給していた。

 29日には日本マクドナルドのサラ・カサノバ(Sarah Casanova)社長が謝罪する様子がテレビで放送された。カサノバ社長はこの問題がマクドナルドの収益を押し下げるだろうとの見通しを述べた。(AFP通信より)

中国産期限切れ鶏肉の使用により問題となった「チキンマックナゲット」だが、代替品として「豆腐ナゲット」を発売したそうだ。

鶏肉をタイ産に切り替えたことにより供給量の減少と、マクドナルド社への不信感からの需要の減少を賄う為と考えられる。

ヘルシーを売りにしており、豆腐というといかにも日本のもののように感じ、安全性も問題ないような気がする。

しかし、大きな落とし穴が!

「豆腐ナゲット」の「主要原料全産国」を確認すると、

人参とタマネギの欄に「中国」との表記がある。

おっと、これは何だ?

「チキンマックナゲット」の鶏肉は中国産からタイ産へ変えたのに、いかにもヘルシーで安全な食品に感じられる「豆腐ナゲット」に中国産の原料が含まれるとは。

まあ、公表するだけ誠実ではあるが、この公表を知らない人で、食の不安を感じている人は「豆腐ナゲット」を食べるでしょうね。

なんか騙しているように感じる。

ちなみに、日本マクドナルド社のWebサイトから参照できる”「最終加工国」および「主要原料全産国」一覧”は2種類あった。

日本マクドナルド社が公表している「最終加工国」および「主要原料全産国」一覧(更新日:2014年7月30日)
http://www.mcdonalds.co.jp/safety/quality/pdf/origin_list.pdf

日本マクドナルド社が公表している「最終加工国」および「主要原料全産国」一覧(更新日:2014年7月28日)
http://www.mcdonalds.co.jp/pdf/140729_list.pdf

これを2つ見比べるとなかなか面白い。

7月28日更新のものを見ると「豆腐しんじょナゲット」の「主要原材料原産国」の欄には、人参、タマネギの項目がなく、中国の記載はない。

しかし、7月30日更新のものを見ると「豆腐しんじょナゲット」の「主要原材料原産国」の欄には、人参、タマネギの項目があり、中国の記載がある。

ほうほう。

これは社内でもいろいろな議論があった結果なのでしょうね。

「”主要”原材料だから、人参やタマネギのような細かい情報は載せなくて良い」とか

「いやいや、これが後でバレたら、大ダメージを受けるぞ」とか

結局、後者を選んだのは評価出来る。

日本マクドナルド社はこれ以上客離れを助長する行為を避けなければならないので、リスク管理としては正しいかと思う。

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