白老町
札幌市議で自民党・市民会議所属の金子快之(やすゆき)氏が短文投稿サイト「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込んだ問題を受け、アイヌ文化復興の拠点「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)開設を控える白老町の関係者に批判や困惑が広がっている。 (北海道新聞より)
この北海道新聞の記事はほとんど鮮度がない。
過去の記事の使い回し部分もある。
新しいのは白老町の関係者という視点を持ち込んだこと。
和人?
金子市議の「いまはもういない」とした発言について、町内在住で苫小牧駒沢大の岡田路明教授(アイヌ文化)は「現実にアイヌ民族として生きている方がいて事実誤認だ。100パーセント純血のアイヌ民族がいないといって存在を否定するなら、和人だっていないことになる」と批判した。
「和人だっていないことになる」
という根拠がよくわからない。
単に感情的になって批判しているようにしか聞こえない。
100%純血のアイヌ民族がいないと推定されるのは、明治政府の政策で同化を進めたからという歴史的事実があるから。
ただし、100%純血がいるかいないかなど調査のしようがない。
和人とは
アイヌの立場から見た日本人、もしくは大和民族のこと。
なるほど、アイヌの人々をアイヌ民族とすると、アイヌ以外の日本人の呼び方を考える必要があるのか。
これまで日本人と日本民族をイコールとして考えていた。
でも日本人の多くは、「自分は和人である」とはなかなか思えないだろうな。
そんな軽い努力だったのか?
白老アイヌ協会の長谷川邦彦会長も「私たちは長年差別をなくす活動をしてきて、ようやく共生に向けて動きだした。これまでの努力を無にするような発言。もっと歴史を学んでほしい」と不快感をにじませた。 (北海道新聞より)
たった一人の地方議員の発言により無になるような努力しか、してこなかったのだろうか?
そうではないでしょう。
簡単には崩れないような努力を積み重ねてきたと想像するが。
アイヌ協会の運営に対する批判について
金子氏が批判しているアイヌ民族対象の住宅資金の貸し付けなどの支援について、岡田教授は「明治政府の同化政策により生活の場が奪われ困窮を余儀なくされたことが原点。現在でも必要な制度だ」と指摘。札幌市の住宅資金貸付制度の返済率が74・8%と低いことには、「制度の運用上の問題であって、それだけで要不要を論じるものではない」と強調した。
さすがに北海道の新聞。
北海道の税金が使われている事業の運用に関する批判なので、きちんと本来の金子市議の主張を取り上げている。
「制度の運用上の問題であって、それだけで要不要を論じるものではない」
と言っているが、
「税金を利用した制度の運用の問題なので、要不要を論じる必要がある」
の間違いではないか。
税金が使われている以上、税金が適切に使われているかどうかチェックが必要だ。
論じること自体不要というのはおかしい。
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