アルゼンチンが「債務不履行」?
ヤフートップニュースのタイトルは「アルゼンチン 一部債務不履行」となっていた。
一部ってなんだと思い、内容を確認すると、米側の希望?のようにも思えた。
ヤフーのタイトルはミスリードでしょう。
いかにもアルゼンチンが債務不履行を決定したかのように思わせる。
ニュース内ではあくまで、米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、アルゼンチンの格付けを「債務不履行に近い状態」にしたというだけだ。
アルゼンチンが債務不履行間近なのは間違いないが、まだ米投資ファンドと協議を続けている状態であり、債務不履行になったわけではない。
あと数時間(日本時間午後1時)で交渉期限を迎えるわけで、その交渉結果次第で格付けが変わるのはわかるが、なぜこのタイミングなのか。
米投資ファンドから情報を得て、S&Pは交渉結果がわかっているのか。
それにしても、借りたお金を返さないアルゼンチンも悪いが、投資家の93%が返済減額に合意して返済計画を進めようとしている中、あくまで強引な態度を貫く米投資会社もどうかと思う。
とにかく自分たちだけは損したくないというのがあからさまだ。
先月には、米裁判所はアルゼンチンが米投資ファンドに全額返済しない限り、減額に応じた投資家への利払いをしないように命じている。
米側は、ファンド、格付け会社、裁判所が一体となってアルゼンチンを攻めている。
減額に応じた投資家がバカを見ない状態となってほしい。
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