マックが失ったもの 高価格帯商品を注文する客

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(ロイター/Issei Kato)

日本マクドナルドホールディングス(HD)は5日、7月の既存店売上高が前年同月比17・4%減になったと発表した。過去10年では最も大きな減少幅となっている。6カ月連続で前年実績を下回るなど「年初から予断を許さない状況が続いていた」(同社)が、中国食品会社の期限切れ鶏肉問題の影響が大きく出た。(産経新聞より)

期限切れ鶏肉問題に揺れた日本マクドナルド社だが、7月の売上高が発表された。

問題発覚が7月22日だから7月は約10日間大幅に客離れがあったはず。

もし誰も問題発覚以降マックを使わなかったとしたら単純計算で33%減になるはずだが、実際はその約半分減で済んでいる。

私の感覚では、とりあえず様子見でマックに行かないことを選択するのだが、マック利用者の半数近くは問題発覚前と同様にマックを利用したことになる。

 7月の客数は9・6%減で、15カ月連続で前年実績を下回っている。客単価が8・6%減で15カ月ぶりの減少。ついで買いのアイテムである「チキンナゲット」や「チキンクリスプ」などの「鶏肉関連商品を販売できなかった店舗が一定期間あったことが響いた」ことに加え、客離れが深刻化している状況が浮き彫りになっている。(産経新聞より)

おっと、客数は9・6%減ということは、先ほどの半分減ではなくて、単純計算で客数約1/3減か。

あと、15カ月連続で下回っているということで鶏肉問題以外でも減っているはずなので、鶏肉問題で減った客はさらに少ないことになる。

思いのほか鶏肉問題で減っていないな。

マック愛好家のマック愛はかくも強力であったか。。

次に客単価を見てみる。

客単価は8・6%減

鶏肉問題で減るのは客数のはずで客単価は関係ないはずだが・・・

ああ、そうか!

鶏肉問題で減った客層が問題なのか。

低価格帯の商品を注文する低所得家庭の客達はマックを利用し続け、

高価格帯の商品を注文する中所得家庭がマックから離れた

のか。(高所得家庭はおそらくマックを利用しない)

客数は思ったよりも減っていないが(とは言っても結構減っているが)、客単価が減ったのは痛いだろうな。

一度離れたこの客層がマックに戻る日は来るのだろうか。

高価格帯の商品を買うお金があれば、何もマックである必要がないからね。

うーん。日本マクドナルド社にとっては頭が痛いだろうな。

 また、7月に展開していた夏場のキャンペーンについても、中国鶏肉問題の影響を受け、前年の実績を下回ったもようだ。
 8月に入っても、客数や販売の状況は、鶏肉問題発覚以降とほぼ同じという状況で、依然厳しい状況が続いているという。(産経新聞より)

あの気持ちの悪い鶏肉を食べさせられていたかと思うと、そう簡単にはマックに足が向かわない気がする。

鶏肉はタイ産に変えました、といっても実際今でも中国産の食材をつかっているので、なおさらだ。
参照「マクドナルド「豆腐ナゲット」 人参、タマネギは中国産

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